batchProcess

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ファイル:バッチ処理

概要

分析テンプレートを使用してバッチ処理を行い、サマリーレポートを作成します。

追加の情報

必要なOriginのバージョン:2016SR0

コマンドラインでの使用法

1.アクティブ分析テンプレートウィンドウに繰り返しインポートする

string fname$, path$="C:\Data\"; 
findfiles fname:=fname$ ext:="*.dat"; // findFiles は path$から取得するデフォルト
batchProcess batch:=active fill:="Linear Fit"  method:="impAsc" theme:="batchImporting" append:="FitLinearCurve1";

2.分析テンプレートのロード

string fname$, path$="C:\Data\"; 
findfiles fname:=fname$ ext:="*.dat"; 
batchProcess batch:=template fill:="Linear Fit" append:="FitLinearCurve1" name:="C:\Data\LinearFit.ogw" method:="impAsc" theme:="batchImporting";

3.Wordテンプレートからのブックマークを分析テンプレートに追加し、Wordファイルにバッチ処理結果を出力する

string fname$, path$="E:\Test\"; 
findfiles fname:=fname$ ext:="*.dat"; 
batchProcess name:="E:\Test\Sensor Analysis.ogw" word.template:="E:\Test\Sensor Analysis Report.dotx" word.export:=1 id:="File Name" fill:=Data append:=Result;

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
バッチ処理モード batch

入力

int

1

バッチ処理モードを指定します。

オプションリスト

  • active:アクティブ分析テンプレートウィンドウに繰り返しインポートする
このモードでは、Originは前もってロードされている分析テンプレートにデータファイルを繰り返しインポートし、各分析処理の結果を出力シートに送ります。
  • template:分析テンプレートをロード
このモードでは、N回テンプレートをロードします。(Nは処理が必要なデータファイルの数です)。インポートしたデータファイルで分析を実行するたびに、結果を出力シートに送ります。
分析テンプレート name

入力

string

<unassigned>

バッチ処理モード分析テンプレートをロードが選択されている場合のみ利用できます。分析テンプレートの指定に使用します。

Word オプション word

入力

ツリーノード

<unassigned>

Wordに関するオプションを指定します。詳細は Word オプションページを確認してください。

データソース data

入力

int

0
使用するデータソースの種類を指定します。

オプションリスト

  • import:ファイルからインポート
    データをファイルからインポートします。
  • existing:存在するXYデータセットを使う
    プロジェクト内の既存データセットを使用します。
ワークブックのインポート設定を利用 last

入力

int

1
最後にインポートした時の設定を使用するかどうかを指定します。データソースファイルからインポートの場合のみ利用できます。
ファイルリスト fname

入力

string

fname$
データシートにインポートされるデータファイルを指定します。
入力 iy

入力

XYRange

<active>
データソース存在するXYデータセットを使うが選択されている場合のみ利用できます。バッチ処理でのxy範囲を使用します。
データセット識別子 id

入力

string

None
分析するデータセットを識別するため出力シートに"Dataset"というロングネームを持つ列を追加するかどうかを指定します。なしの場合、この列は追加されません。それ以外の場合、データソース既存のXYデータセットを使用の場合、データセット識別子は、範囲、ブック名、シート名、ロングネーム、単位、コメントのどれかにすることができます。データソースファイルからインポートの場合、ファイル名、ロングネーム、単位、コメントのみを利用できます。
method

入力

string

ImportWizard
LabTalkスクリプトからのみアクセスできます。データファイルをインポートする方法を指定します。以下のオプションがあります。
  • ImportWizard
インポートウィザードを使用してファイルをインポートします。この方法では、データファイルをインポートするフィルタを指定する必要があります。
  • Script
LabTalkスクリプトを記述してデータファイルをインポートします。
  • impASC, impCSV, impExcel などのインポート用Xファンクション
method:="impASC"のようにして、データインポート用のXファンクションを使ってデータをインポートします。この方法では、テーマを指定してください。
theme

入力

string

<auto>
方法でインポート用のXファンクションが選択されている場合のみ利用できます。データファイルをインポートするテーマファイルを指定します。
filter

入力

string

<auto>
方法インポートウィザードが選択されている場合のみ利用できます。データファイルをインポートするフィルタを指定します。
script

入力

string

<unassigned>
方法スクリプトが選択されている場合のみ利用できます。スクリプトはデータファイルのインポートに使用されます。
データシート fill

入力

string

<unassigned>
分析テンプレート中のソースデータが入力されたシートを指定します。
結果シート append

入力

string

ToAppend
分析テンプレート中の分析結果が入力されたシートを指定します。
出力シート ow

出力

ワークシート

[Summary]Results!
結果シートからの結果を追加するワークシートを指定します。

シンタックスはここをご覧ください。

中途生成されたワークブックの削除 remove

入力

int

1
処理が完了したら、中間的な分析出力ブックを削除するかどうかを指定します。
追加の開始行番号 number

入力

int

1
結果を追加する出力シート内の開始行を指定します。
開始時に出力シートをクリア clear

入力

int

1
バッチ処理を開始するときに、出力シートをクリアします。
ラベル行の追加 label

入力

int

0
最初の結果シートのラベル行を出力シートに追加するか指定します。
付加方向 mode

入力

int

0
データを出力シートに追加する方法を指定します。

オプションリスト

  • rows{0}:行
    データを行方向に追加します。
  • cols{1}:列
    データを列方向に追加します。
各プロセス前のスクリプト beforescript

入力

string

<unassigned>
この編集ボックスのスクリプトは各プロセスの前に実行されます。
注意:

fname$ は i 番目のファイル
_rx は i 番目のXデータセットの範囲
_ry は i 番目のYデータセットの範囲
_skip は i 番目のファイル/データセットをスキップするか決定

各プロセス後のスクリプト loopscript

入力

string

<unassigned>
この編集ボックスのスクリプトは各プロセスの後に実行されます。
注意:

_i は i 番目のファイル/データセットのインデックス
_book$ は i 番目のブック名
前のバージョンで定義された変数 i__BATCHBOOK$_i_book$ に置換されます。

終了時のスクリプト endscript

入力

string

<unassigned>
この編集ボックスのスクリプトは全てのプロセスが終了したときに実行されます。

説明

このXファンクションはバッチ処理を実行し、サマリーレポートを作成します。最初に分析テンプレートを作成し、処理中にこのテンプレートを再利用します。この関数は現在のワークスペースの分析テンプレートにデータを繰り返しインポートするか、以前保存した分析テンプレートをロードする際に使用します。

詳細についてはバッチ処理を参照してください。

サンプル

このサンプルではスクリプトを実行してstep0*.dat という名前を持つすべてのファイルをフィットします。

// ファイルパス
string path$ = system.path.program$ + "Samples\Curve Fitting\";
string fname$;
// step01.dat, step02.dat のようなファイルをすべて検索
// findFiles は path$ からファイルを取得
findfiles fname:=fname$ ext:="step0*.dat";
// 分析テンプレートを指定
string tp$ = path$ + "autofit.ogw";
// バッチ処理を実行
// ファイルのリストはfname$ に保存
batchprocess batch:=1 name:=tp$ method:="impAsc" fill:="Data" append:="Summary"